第3269冊目 家族のためのユマニチュード: “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア  イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスッティ (著), 本田 美和子 (著)


家族のためのユマニチュード: “その人らしさ

家族のためのユマニチュード: “その人らしさ"を取り戻す、優しい認知症ケア

  • 静かな環境で安心できる人と過ごす


外から入ってくる情報が多すぎると混乱するという認知症の特徴を思い出してください。たとえば、来客があった、テレビがつけっぱなし、うるさい環境にいた、緊張する状況にあったというような周囲からの情報が多すぎたと思われる場合は、静かな環境をつくります。


そこで、ご本人が安心できる人と一緒に過ごせればなおよいです。一緒にいる人は、「あなたのことを大切に思っていますよ」とユマニチュードの「見る」「話す」「触れる」技術をたくさん使って、ご本人がそれを理解できるような形で届け続けます。


「手続き記憶」や「感情記憶」を利用して、ご本人が自信を持ってできる作業を一緒にしたり、楽しい思い出について語ったり合ったりすることは、困ったときにはとても役に立ちます。