第3234冊目 家族のためのユマニチュード: “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア  イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスコッティ (著), 本田 美和子 (著)


家族のためのユマニチュード: “その人らしさ

家族のためのユマニチュード: “その人らしさ"を取り戻す、優しい認知症ケア

  • 低めの声で、穏やかに優しく、前向きな言葉を使い、とぎれなく話す


人はイライラすつとだんだん声が高く、大きくなっていきます。「あなたのことを大切に思っています」というメッセージを伝えるには、低めの声で、穏やかに優しく、ときには歌うような抑揚をつけて話します。


介護をするときには、つい「じっとしていてください」といったことを言ってしまいがちですが、このような言葉にはそんなつもりはなくても、「私がやりたいことを黙って受け入れてください」というメッセージが込められてしまいます。そうならないよう、使う言葉もできるだけ前向きな語彙となるように心がけます。「お元気そうですね」、「笑顔が素敵です」、「笑ってくれてありがとう。私もうれしい」というように、できるだけ前向きな言い方、たとえば「じっとしていてね」と言う代わりに、「協力してくれて、とてもうれしいです。どうもありがとう」というように言い換えてみてはいかがでしょう。