第3219冊目 入社1年目の教科書 岩瀬 大輔


入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

  • 相手との距離感を誤るな


中途入社が増え、雇用形態が多様化している現代の組織では、立場と年齢が逆転するケースが増えています。そうした状況の中、言葉遣いをどうすればいいのかわららないという話をよく耳にします。


僕は、比較的年功序列の考え方で自分の行動を決定しています。年齢が自分より上の人には、無条件で敬意を払うようにしています。たまたま会社の立場が上だからといって、自分より年上の人に偉そうな口をきいている人間を見ると、正直気分は良くありません。


ライフネット生命で僕は立場が上のほうにいますが、常に実践しているルールがあります。学年が一つでも上の人には、必ず敬語を使います。敬称もさんづけです。学年が同じ人の場合は、敬語を使うか使わないかはその時々で変わりますが、決して名前を呼び捨てにすることはありません。


その代わりに、僕が生まれたのは76年3月生まれなのですが、同級生には丁寧語を使う代わりに、たった1ヶ月しか違わな76年4月生まれの人は年下扱いをしています。


その一方で、社外の人には年下でも敬意を払います。


彼も僕を「岩瀬さん」と呼んでくれています。あそこまで大成功を収めると、友人になったら「タメ語」になる人が多い中、敬語を使う姿勢をいまだに崩していません。