第3218冊目 入社1年目の教科書 岩瀬 大輔
- 作者: 岩瀬大輔
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フィードバックに不安材料があった場合、その不安は準備することで反論できるかもしれません。いきなり会議本番に臨んで、上司からこう言われたらどう反論しますか。
「企画内容はわかったけど、それ売れないんじゃない?」
あなたがいくら「大丈夫です。売れます」と必死に訴えたところで、説得力はまったくありません。根回しをして「売れないのでは?」というフィードバックを事前に得ていれば、こんな対応ができるのではないでしょうか。
「事前に売れないのではないかというご懸念をいただきましたが、他社の類似商品はこれぐらい伸びています。われわれがアンケートしたところ、こういうデータが得られました。売れない可能性がまったくないわけではありませんが、売れる可能性は高いと考えられます」
こうした発言が出れば、会議はアンケートやデータを踏まえ、市場の動向を勘案しながら販売に踏みきるか否かとう議論に移ります。根回しをしたことで、議論は次のレベルに進むことになります。
「基本的なことの合意形成」
「対処可能な反論をつぶす」
根回しとは、行程?と?の間に、こうした作業を入れ込む行為なのです。
根回しは、会議だけでなく企画立案の際にも応用できます。
上司や先輩に事前に耳打ちして得た簡単な反論や不安材料は、調査したり検討を深めたりすることでつぶすことができます。上司とのやり取りは必要最低限で済み、立案から成立までの時間が短縮されることでしょう。それによって仕事のサイクルが早まり、あなた自身の成長よりも促進されていくことになると思います。