第3097冊目 FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学 ジョー・ナヴァロ (著),‎ トニ・シアラ・ポインター (著),‎ 西田 美緒子 (翻訳)


FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

  • いっしょにいる仲間


いっしょにいる仲間のことをノンバーバルとみなす人は、ほとんどいない。ところが私がこれまで経営者や採用担当者、CEO、人事担当者と話してきたところでは、どんな人といっしょにいるかは、自分がどう見られるかに違いをもたらすことがあり、実際にもたらしていることは間違いない。


朝、目覚めたときに、「きょうは私が見つけられるなかで一番平凡で、鈍くて、怠慢で、つまらなくて、いいかげんで、底辺の社員といっしょにいたい」などと考える人間はいなだろう。本当は成功した人といっしょにいたい。ところが、会社内でそういう人といっしょに過ごしている社員がどれだけいるだろうか? そばにいると見下されると思うから、避けてしまう。そんなのは不公平だと言いたいだろうか? そうかもしれないが、人生とは不公平なものだ。人はいっしょにいる仲間で判断され、選択を誤れば昇進の道から外れることもある。エリート主義になれなどと言っているのではない。私たちのまわりには、地位や職業や運命のせいではなく、その行動のせいで私たちの将来をだめにするような人間がいることに、気付く必要がある。