第3045冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)



私は新人のセミナーで、必ず、「同僚のなかに仲間を見つけなさい」ということと、「仲間や上司のなかで、ロール・モデルを見つけなさい」と指導しています。仲間を作ることは、同じ会社=チームで働くものですから、助け合い、チーム力を向上させるためにも当然持つべき意識です。


「ロール・モデルを作る」ということは「将来のビジョン=たりたい自分」を明確にできることに繋がります。第一印象で「あの先輩の仕事ぶりを目指そう!」と思えても、半年、一年経つうちにモデルが変わる人もいるかもしれません。それでも、常に自分にとってロール・モデルという存在があると、毎日に覇気が出ますので、周りにいる人のよいところを3つ探し、早いうちに目指す人を捉えてください。


よいところを見つけ出せる人は、「褒め上手」になるものです。みのもんた氏が番組ギャラリーの中高年女性を、「お嬢さん」と呼ぶのは見え透いていますが、不快に思う人がいないことは確かです。


女性は、「○○美人」と呼ばれればうれしいものですから、「笑顔美人」「性格美人」など相手のよい部分に「美人」という言葉をつけて褒めることが効果的と言えます。


女性営業マンが男性を褒めるのは、少し勇気がいるかもしれませんが、男性は日頃、褒められ慣れていませんから、何を言われてもうれしいはずです。しかも女性からの発言だと、照れながらも、素直にうれしさを表現できるでしょう。たとえ「営業トーク」と感じ取られても、決して不快感を与えることにはなりませんから、積極的によいところを探してください。