第3037冊目 心を上手に透視する方法 トルステン・ハーフェナー (著), 福原美穂子 (翻訳)
- 作者: トルステン・ハーフェナー,福原美穂子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 正しいアクセントを意識する
誰かが文の終わりに声のトーンを上げたら、その後にまだ何か話が続くと、聞いている側は予測するものだ。
僕が好きな言葉「それとも」を思い出してほしい。もし誰かが何かの数を数えているとき、その人のアクセントから、最後の数を言った瞬間がわかる。最後は声のトーンが下がるからだ。
誰かがあなたに何か言って、声のトーンが最後に上がるとしよう。するとあなたは無意識に相手がまだ話し終えていないと思うだろう。ただし質問された場合はそうではない。質問なら、最後のアクセントが変わるからだ。
ところが権威的な雰囲気をもつ人は、このような話し方をしない。彼らは落ち着いて、自信をもって話し、文の終わりにはアクセントが下がる。そうするとその文は指示や声明を表していることになる。
このような話し方は影響力がある。私たちの親も、真面目な話をするときは子どもとこのように話をした。話の内容異常に、そのときの話し方が重要なこともある。
一度、ラジオのパーソナリティーがどのように話しているのか、よく耳を傾けてほしい。正しいアクセントを知っていれば、そのパーソナリティーが原稿を読み上げているのか。あるいは自分の言葉で話しているのかがはわるはずだ。
テキストを読み上げていると、たいていの人は、好きに話しているときとはまったく違うアクセントで話す。ふつうなら間をとったりしないところで、間をあけたりもする。テキストを暗記して話している場合も同様だ。
だからたいていの場合、スピーチをするときは暗記をしたり、テキストを読み上げたりしないほうがいい。一番いいのは、基本的な流れを書き出しておいて、あとはわりと自由に話すことである。そうすれば自然にあなたのアクセントは適切なものになり、聴衆にとても気に入られるスピーチになるだろう。
僕は学生時代、アドリブで話すトレーニングをする機会が頻繁にあった。通訳の卵たちは、各学期に何回かスピーチをしなければならず、それをほこあの学生が同時通訳した。僕たちの興味のあるテーマについて話していいことになっていて、ルールはたった一つ、スピーチするときは原稿を読み上げてはいけないということだった!