第3026冊目 心を上手に透視する方法 トルステン・ハーフェナー (著), 福原美穂子 (翻訳)
- 作者: トルステン・ハーフェナー,福原美穂子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 手を開いているなら「友好的」、閉じているなら「懐疑的」
手の動きには二つの種類がある。手を開く動作と閉じる動作だ。
手を開いている場合、相手に手のひらが見える。これは誠実さのサインで、何も隠し事をしていないということだ。さらに友好的に誘いかける動作でもあり、信頼をもたらすものだ。何かを与えたり、手に取ったりするときは手のひらを開く。これは、「私はフェアな交換をする気持ちがある」ということを象徴している。
こぶしを握っていると、手のひらが隠れる。相手に手の甲しか見えない。この動作は、何かを控えておきたいという意味だ。不安や自信のなさからくることもあれば、何か隠しておきたいことがある場合もある。どちらにしろ、相手と距離を置いている。
手を広げていても、テーブルの上や椅子のひじ掛けなどに手のひらを向けてのせていたら、なおのことだ。
手のひらを上に向けて両手を上げる動作は、相手を起こすことを象徴する。「どうぞお立ちください」という典型的な動作でもある。手のひらを下に向けて、手を下に動かす動作は何かを促すサインであり、「どうぞお座りください」という指示を出すときにすることが多い。
手の甲を上にして下に下ろす動作を片手だけで行うと、まったく違う意味になることがある。両手ならば丁寧な「どうぞお座りください」の意味にとれるのに、片手なら「さあ、座れ」というぞんざいな命令になるかもしれない。
手の甲を上に向けて下に下ろす動作は、いつでも優位を表している。相手を低く押さえて小さくしようとする象徴だ。聴衆に対してこの動作をして「お静かに!」と制する政治家の演説を思い出してほしい。これは控えめに静粛を求めるサインであるだけでなく、あきらかに、自分が優位にあることを意味する行動でもあるのだ。