第3018冊目 心を上手に透視する方法 トルステン・ハーフェナー (著), 福原美穂子 (翻訳)
- 作者: トルステン・ハーフェナー,福原美穂子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 一言も話さずに相手を知るための「チェックポイント」
ショーで観客に協力してもらうとき、ステージに上がってきた人に対して、僕はこれまで述べたような点に注意を払うことにしている。そして、目の前にいる人物につちえのイメージをふくらませる。
服装はスーツか、それともジーンズかスニーカー? スーツなら、目の前の人物は新しいスーツを着ているだろうか。あるいはひじが少してかてかしているだろうか。
握手して挨拶するときは、特に手に注目する。
肌はなめらかか、ざらざらしているか。手入れしてある手なら、オフィスワーカーに従事し、何らかの代理店や役所などに勤務していることが考えられる。医者や弁護士、現行員かもしれない。マニキュアをつけていたら、手を使ってものをつくる仕事ではないだろう。しかしデスクワークに就いている人も、手が荒れていたり、指にたこができていることもある。その場合は、何か手を使う趣味があるのかもしれない。スポーツをしている人もいる。ウェイトリフティングやラック・クライミング、ゴルフ、釣りなどが好きな人もいる。そういったことも外見から導き出せる。目の前にいる相手が一言も発しないうちから、すでに相手のことがいくらかわかるのである。
さらに手の色からも重要なヒントが得られる。
人差し指と中指を見てみるとよい。ヘビースモーカーなら、指先が黄色くなっている。手全体が黄色かったら、肝臓や胆嚢に疾患があるのかもしれない。そうすると、その人は、気分が落ち込みやすいか、怒りっぽい傾向がある。手の血色が悪い人は貧血ぎみであることが多く、疲れやすく活発ではない。