第2982目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

  • 自分を映像に撮ってみよう!


ここで皆さんに、きちんとお伝えしておきたいのは、私が言う「よい印象」とは、万人ウケを狙った「よい印象」とは異なるということです。あくまでも「自分が考える理想の印象」が「よい印象」なのです。


お伝えしてきたように、「自分が周囲に与えたい印象」と「周囲が思うあなたの印象」にはギャップがあります。まずは、あなた自身が自分にもそのギャップがあることに気づくことが必要です。現在のあなたを客観的に見て、自己診断することからはじめましょう。


では、その自己診断の方法について解説していきます。


私が以前来日したとき、あるテレビ番組に出演しました。その際、出演者の方々に「他人に自分がどのように見られているかを知るには、どんな方法があるでしょう?」という質問をしました。


出演者は全員日本人だったのですが、「自分で鏡を見て確認する」「映像を確認する」という答えが返ってきました。もちろんどちらの回答も正解です。


よく考えれば、誰でもわかることですよね? 自分を診断するにはまず、自分の姿を見ることです。「鏡を見て確認する」のも、もちろん有効な手法ですが、私がお勧めするのは自分を映像に撮って、客観的に確認してみることです。


今は皆さん、スマートフォンタブレットなど動画撮影機能のついた機会を手軽に持ち歩いていますよね。


動画をお薦めするのは、鏡だと、スピーチをしながら同時に自分の姿を確認することになるので、「客観的に見る」という作業が難しくなってしまうからです。


自分の姿を見る、という行為に最初は恥ずかしさを感じるかもしれません。


しかし、ここで一生恥ずかしがったまま、自分が周囲にどんな印象を与えているかを知らず、本当の自分の印象、輝きをアピールすることなく人生を終えてしまうことと、己を知り、改善し、よりよい印象を持った自分に生まれ変わるのとでは、あなたはどちらを選択しますか? もちろん後者ですよね。


では早速、今のあなたの印象を確認してみましょう!