第2981目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)
パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術
- 作者: マーティン・ニューマン,小西あおい
- 出版社/メーカー: ソル・メディア
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし、第一印象は、キャラクターとは違います。
第一印象は、その後話しているうちに、「あ、この人はこういう人なんだ!」という気づきとのギャップで、よくも悪くも相殺されていきます。その繰り返しを経て、最終的なその人のキャラクターが形成されていくのです。
第一印象が悪くても、会話を交わすうちに第一印象より好感度が上がる人もいます。その反対に、第一印象はよかったのに、何度も会って話をしていくうちにイメージダウンする人もいます。
この両者を比較した場合、話す内容が一緒であれば、前者のほうが好感が持てるので? という考え方も成り立ちますよね。
これはきわめて日本人的な考え方だと私は思います。
いろいろな考え方があるにせよ、自分をアピールする機会がどれだけあるかがポイントになってくるはずです。
時間がいくらでもある状況では、誰でも一生懸命にアピールさえすれば、ある程度は自分のよい部分を伝えられるでしょう。しかし、例えば、「集団お見合い」のような場面で、ひとりの持ち時間が5分しかなかったら、第一印象で相手はあなたのほぼすべて、人柄さえも決めてしまいます。相手に与えたい印象を最初から伝えられる人が勝っていくのです。
もちろん「最初は印象があまりよくなかったけど、本人についてよく知ってみれば、本当はいい人だった」。別にこれが悪いわけではありません。
しかし、一般論としては、最初の印象がよかった人の評価が下がるまでにはかなり長い時間を必要としますが、逆に、最初の印象が悪かった人の評価が上昇に転じるのにも、ある程度長い時間がかかるということです。
基本的には、最初のごく短時間のあいだに、いかに自分が理想とする「よい印象」を相手に受け取ってもらえるかがポイントです。常に「チャンスは最初の一時で決まる」と肝に銘じて、最初からフルスロットルで行くべきなのです。