第2934目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

  • 褒め言葉を受け入れる


私たちは自分で気がつかないうちに、周囲に否定的な関連づけを与え、伝えようとしている誠意を妨げている。一緒にいる相手に嫌な思いをさせると、いつ否定的な関連づけが生まれてもおかしくない。とくに、相手に自分が間違っている。能力がない、愚かだといった否定的な感情を抱かせると危険だ。


誰かに褒められたら、あなたはどう思うだろうか。たとえば、きれいだと言われたり、素晴らしい実績に感動したと言われたら、本能的に受け流そうとしないだろうか。多くの人にとって、褒められるのはうれしいけれど少し居心地が悪く、どうすればいいのかよくわからない。恥ずかしがる人や、「そんなことはありません」と謙遜する人も多い。


しかし残念ながら、このような反応は、あなたを褒めた人に「褒めたのは間違っていた」というメッセージを送っている。彼らはばつが悪くなり、その否定的な感情を経験したことをあなたと関連づけるかもしれない。これを繰り返すうちに、彼らは褒めることをやめるだろう。それに対し、あなたを褒めてよかったと思わせることができれば、彼らは自分のやったことに対して前向きな気持ちになり、まああなたを褒めたいと思うだろう。


次に褒められたときは、4つのステップで対応しよう。


ひと呼吸おく。
褒め言葉を受け入れる。余裕があれば喜ぶ。
受け入れたことを表情に出す。相手があなたに影響を与えたことを伝える。
感謝する。「どうもありがとう」と言うだけでも十分だが、さらに相手の心遣いに感謝を伝え、おかげできょうは楽しく過ごせそうだと言葉を加えよう。