第2878冊目 人生を思い通りに変える51の質問 谷原 誠 (著)
- 作者: 谷原誠
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: 単行本
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- 相手の話を聞いていますか?
人は、自分の話をするのが大好きです。ことに、自分に関心がある話、興味がある話、自分の自慢になる話が好きです。
街で話している人たちの話を少し聞いてみると、次のような形式で話が進んでいることがよくあります。
「私ね、先日……」
「本当? 私なんか……」
「あっそう。でも私は……」
「ふうん。私の場合は……」
こんな風に、話の形式だけ見ると、自分の話ばかりして、とても会話のキャッチボールができているとは思えません。しかし、本人たちは、一生懸命話をしているのです。
自分の話を人に聞いてもらうことは、気分がよく、またストレス発散にもなります。そうだとすると、他人とよい人間関係を作るには、積極的に人の話を聞くことが大切になってくるといえるでしょう。
ただ、どんな話題をふって相手に話をしてもらうのか、については悩ましいところです。これも天性の才能がある人はよいのですが、コミュニケーションが苦手な人は、途方にうれてしまいます。
そこで、簡単に相手の関心のありかがわかるテクニックをご紹介します。相手の発言にそのヒントが隠されています。
たとえば、相手が、あなたに対して次のように聞いてきたとします。
「ゴールデンウィークどこに行った?」
「ゴルフはやりますか?」
「海外でよかったと思う旅行先はどこですか?」
このようなことを聞いてきたとき、相手は、その話題に関心を持っており、何らかの話したいことがあると思ってよいでしょう。そうでなければ、急のその話題を切り出してくることは少ないと思います。
そうであれば、自分が一生懸命「私はですね……」などと話す前に、話したがっている相手に話をさせてみましょう。具体的には、自分の話を少しだけした後に、次のように聞き返します。
「あなたの方は、どうですか?」
そうすると、待っていましたとばかり、相手はその話題に関する話をしてくれるでしょう。