第2821冊目 その話し方では軽すぎます! 矢野 香 (著)


その話し方では軽すぎます!

その話し方では軽すぎます!

  • 舌の筋肉を鍛える練習


舌の筋肉は鍛えることができます。まずは舌が衰えているかどうかチェックしてみましょう。巻き舌はできますか。舌の先を巻くようにして勢いよく音を出す動作で「ルルルルル」という音になります。


次に、舌を出したり引っこめたりという動作を素早くできますか。こちらは「レロレロレロ」という音になります。


これら二つができない場合、舌の筋肉が衰えている可能性があります。まずは、「ルルル」と「レロレロ」と素早くできるように練習してみましょう。


アナウンサーが行っている滑舌のための運動は、「パ」「マ」「ラ」で練習します。「パ」と「マ」の発音は唇の動きが重要な「両唇音」と呼ばれるタイプで、最初に上と下の両唇を閉じておいて、開くと同時に音が出ます。


一方「ラ」は、舌の動きが重要な「弾音」タイプです。舌が上の歯ぐきをはじくことで音がでます。先ほどの「ルルル」と「レロレロ」は「弾音」で舌を鍛えていたのです。「パ」「マ」「ラ」を一緒に言うと、舌も唇も同時に鍛えられるので一石二鳥なのです。


「パラ、ビリ、プル、ペレ、ポロ」
「マラ、ミリ、ムル、メレ、モロ」


です。


舌を鍛えると、日本語の一拍一拍がはっきりと、明瞭に聞こえるようになります。その明瞭な発音は、発言に対する自信感を表現します。