第2580冊目 一瞬で自分を変える法 アンソニー・ロビンズ (著), 本田 健 (翻訳)
- 作者: アンソニー・ロビンズ,本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 文庫
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- あのランボーがついに「日の目」を見るまで
ランボーという名前を聞いたことがあるだろうか。そう、シルベスター・スタローン演じるヒーローだ。スタローンがこの役を手に入れたのは、エージェントや撮影スタジオにふらっと現れたところを、「おや、いい身体しているね。ちょっと映画に出てみないか」と言ってスカウトされたからでは断じてない。
彼は拒絶に次ぐ拒絶を耐え抜いて、ようやく成功を手にしたのだ。
初めの頃、彼は何千回と拒絶され続けた。ニューヨーク中の俳優エージェントのドアを叩いたが、ことごとく断られた。
それでも売り込み続け、努力を続けた結果、ついに「ロッキー」の主役の座を射止めた。千回「ノー」と言われても、千一回目のドアを叩くことをやめなかった。
あなたなら、何回の「ノー」に耐えられるだろう。すてきな異性を見かけて話しかけたいと思っても、「ノー」と言われたくないばかりにあきらめたことが何度もあるのではないだろうか。
「ノー」と言われるに決まっていると思って、就職試験やオーディションを受けなかったり、セールスの電話をかけなかったことがきっとあるだろう。
そんな馬鹿な話はない。「ノー」とう言葉を聞きたくないばかりに、自分で自分に限界をつくってしまっている。
「ノー」という言葉自体にはなんの威力もなく、肉体を傷つけられるわけでも、精気を吸い取られるわけでもない。ただ自分がどう受け止めるかだけである。
「ノー」という言葉を聞いて思考を制限してしまえば、待っているのは制限された人生だ。
だから、拒絶への対応法を身につけ、「ノー」という言葉を聞くとついやる気が湧いてくるようにアンカリングするのだ。
どんな拒絶であれ、それはチャンスに変えられる。テレホンセールスの仕事をしている人なら、電話に手を伸ばすだけで気分が高揚するようなアンカリングをすれば、拒絶されることに対する恐怖心はなくなるだろう。
拒絶を経験しなくては、真の成功は手に入らない。拒絶されればされるほど、その経験から得るところも多く、結果に一歩近づくことになる。拒絶された時の対応法がわかれば、どんなものでも手に入れられるだろう。