第2501冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 着られない服は思いきって捨てる


総点検で処分対象になったものは、思いきって捨ててください。どっちつかずで、迷っている服があれば、この2年で着ているかいないかを基準に、目をつぶってでも処分します。


例えば、年間を通して着るものやコートなどは別ですが、普通のスーツやブラウスで、2年以上着ていない洋服は、もう着る機会はないものです。ベーシックなアイテム、例えばトレンチコートやカシミヤのニット、喪服や着物などは、あまり流行に左右されませんから、取っておいてかまいません。そうでなければ、洋服のデザインには流行がありますから、2年で処分できない人は、最高でも4年で処分しましょう。一度も袖を通していない服でも、思いきって捨ててください。


先日、あるエグゼクティブの方のお宅にワードローブの見直しの再設計に伺ったところ、5年前に10着スーツを作り、それ以来買っていないというのです。すべて見させていただいたところ残念ながら、ほとんどが処分となりました。捨てずに済んだのは1着だけです。とても上質な麻のスーツがあり、型も今の流行に合っていたので、それだけは残しましたが、5年も経ってしまうと、会社でのポジションも変わり、当時とは異なった装いが必要となります。上質のスーツですから、ほとんどが、状態としてはまだ着られるものでしたが、現在のその方には、デザイン、企業イメージ、体形の変化、どの観点からいっても処分対象だったのです。


その人は男性でしたので1着でも残りましが、女性ものはスーツでも時代によって、デザインやシルエットがまるっきり変わってしまいますから、5年経った洋服は時代遅れ感が出てしまいます。


女性は、夏物の白い服は毎年買ったほうがいいでしょう。シルク素材のフォーマル着で一度しか着ていないものなどはいいですが、夏物の白い服は、すぐに色も褪せてしまいますので、ワンシーズン限りと考えたほうがいいでしょう。男性も、上の目指す人ならワイシャツなどの夏物は、シーズンごとに買い換えるようにしましょう。