第2499冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 自分の映像を撮ってみる


自分の話し方を知るために、自分の声を録音して聞いてみるのと同様に、自分がどういう姿で相手に見えているのか、ビデオ撮影してチャックしてみることは、いい勉強になります。私のスピーチ・トレーニングでは必ずやっているプログラムです。


声同様、自分の所作は、思っていた自分の所作とは違うのだ、ということがわかります。


撮った映像で自分の姿を客観的に見ていると、自分がどれほどガサツな立ち居振る舞いをしていたか、姿勢や動作が上品とはほど遠いではないかと、愕然とする人も少なくないでしょう。


それで落ち込んでいはいけません。自分で自分を知る(=「気づき」)は、自己演出には欠かせない過程なのです。


また、撮った映像を他人に見てもらうと、悪いことばかりではなく、自分の気づいていなかった魅力に他の人から気づかされることもあります。


ほとんどの人は、「え! 私はこんなに太っているの!」とか「髪のセットが乱れていた!」など、自分の欠点ばかりが見えて、拒絶反応を起こします。そこで他人に見てもらうと、「肩が下がっているのはよくないけど、表情がいいね。いい笑顔をしているよ」というように、冷静に指摘してくれますから、撮った映像は、第三者からの評価を受けることも大事です。


気に入っていた部分ではない魅力が見つかるかもしれませんし、自分を過大評価しすぎている点にも気づくはずです。プラス面もマイナス面もきちんと受け入れて、自己演出に活かしていきましょう。