第2487冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 声の三種類の高さを使い分ける


聴きやすい、「人に受け入れられる声」というものがあります。声質は変えられませんが、「聴きやすいトーン」という、声の高さをコントロールすることで、人に与えられる印象は変えられるのです。


「高い声」はきびきびと明るく聞こえますが、そのトーンが続くと軽い印象を与えてしまいます。「低い声」は落ち着きを表し、説得力も感じさせるので好印象ですが、挨拶から声が低いと暗い印象を与えることもありますので、会話の中での使い分けが必要です。


高い声と低い声の中間が自然に話しているあなたの声をなりますので、挨拶時には、ふだんより少し高めの声で、会話のはじめは少しトーンを落として話すと、ぐっと信頼感が湧いてきます。後半、他愛のない話をする際は、ふだんどおりのトーンでかまいませんが、上を目指す人なら心してふだんより低いトーンで話すようにしたいものです。


ハスキーな声は、声質にもよりますが、うちに籠もってしまう場合がありますので、どんなに大きな声でも聞き取りづらくなってしまいます。そういう人は滑舌が悪い場合が多いので、発声の練習をしてください。


声とは別問題ですが、同時に「わかりやすい言葉遣い」も大切です。専門用語を多用しないことも、いい話し方の重要な要素なのです。


アナウンサーのようになる必要はありませんが、「なめらかに話す」ことが、あなたなりの温かみや長所を活かした声になるのです。自分のイメージを活かして自信を持って話せば、会話も楽しくなるでしょう。