第2395冊 最短で成果★超仕事術 (中経の文庫) 荘司雅彦 (著)


最短で成果★超仕事術 (中経の文庫)

最短で成果★超仕事術 (中経の文庫)

  • 仕事の速い人は仮説で実行する


あなたの周りに、仕事にしても勉強にしても、やたらめったら要領のいい人はいませんか? 短時間でしっかり成果を出して、次の仕事に取りかかったり、残業せずに帰宅したりする魔法使いのような人が――。


私自身、そういう人たちとたくさん接する機会に恵まれ、じっくり観察した結果、ようやく彼らの共通点を発見することができました。


彼らの最大公約数的共通点は、大筋をつかんだうえで、大胆な仮説を打ち立てたら即トライし、もし仮説が間違っていたら再度また別の仮説を立ててトライするという方法を用いていたことでした。


若いころの私は(今でも若いつもりですが)、何らかのアクションを起こすまでに十分な情報を集め、それを下から積み上げていくというやり方をしていました。しかし、積み上げていった情報のなかに不良品が混じっていると、結論はもろく崩れてしまいます。


そこで、私も、できる人たちの真似をして、骨太の材料のなかから仮説をいくつか立て、そのなかで最も有望な仮説を採用し、「エイヤー!」でトライすることにしました。そして、見事に大きな成果を上げることができたのです。


それ以来、私のやり方は、大筋の情報を把握することと、そこから導かれる仮説をいくつか立てることと、そして、最も有望な仮説をもとにトライし、もしうまくいかなかったら次の仮説でトライする、という方法を続けています。


これは、ネット洪水にさらされている伝代社会で、ますます有効な思考ツールとなってくれています。


情報をネットでコツコツ集めていたのでは、いくら時間があっても足りないということは、あなたにもご理解いただけるでしょう。スピードアップのためには、まず行動を起こすことなのです。