第2377冊目 ゴール―最速で成果が上がる21ステップ  ブライアン トレーシー (著), Brian Tracy (原著), 早野 依子 (翻訳)


ゴール―最速で成果が上がる21ステップ

ゴール―最速で成果が上がる21ステップ

  • 成功、失敗の向こう側にある


成功は、自分のなかのすべてがもうやめたいと叫ぶような状況の向こう側にあります。歴史を通じて、偉大な業績を残した面々は一様に、失望のなかでも粘り強く耐えた結果、飛躍を果たしています。最後のひと踏ん張りこそが、あらゆる偉大な業績の呼び水となるのです。


1000ドルを元手に創設したEDS社を、後に三〇億ドルの資本価値のある大企業に育て上げたH・ロス・ペローは、米国の歴史に残る大富豪です。彼は、こう言っています。「大半の人は、あと一息というところであきらめてしまう。成功の一歩手前で投げ出してしまうのだ。あとわずか三〇センチメートルでタッチダウンできるのに、ゲームを放棄してしまうのだ」


ヘロドトスもこう記しています。「あと少しで目標達成できるというところで、計画を投げ出してしまう人がいる。その逆に、最後の力を振り絞ることで勝利を得る人もいる」


偉業の成し遂げた人たちを振り返れば、粘り強くやり続けることの大切さが見えてくるはずです。フローレンス・シンはこう書いています。「あらゆる偉大な仕事、偉大な業績はビジョンを持ち続けることで実現された。そして、大いなる達成の前には、しばしば一見失敗や挫折と思われる出来事が持ち上がる」


ナポレオン・ヒルは代表作「思考は現実化する」の中でこう書いています。「成功を手にする前には、一時的な挫折や失敗を味わう覚悟が必要だ。挫折に打ちのめされたら、すぐさまやめるのが最も簡単で、理にかなった手段だ。だからこそ、大半の男女はそうするのだ」


「アンクル・トムの小屋」の著者ハリエット・ビーチャー・ストウは、こんな記述を残しています。「とにかく、決してあきらめてはいけません。あきらめたら、その時その場所で、形勢は変わってしまうのです。


ほとんどの人が、その存在にすら気づかないものがあります。それは、つらいことに直面しても戦い続けたいときにだけ訪れる、静かで、圧倒的なパワーです。


クロード・M・ブリストルはこう記しています。「たゆまぬ努力だけが、抵抗勢力をなぎ倒し、あらゆる障害を洗い流す」


ジェームズ・ウィットコーム・リレーはこう表現しています。「最も不可欠な要素は粘り強さである。避けようのない失敗に、エネルギーや情熱を挫かれないという固い決意だ」