第2156冊目 できる人の仕事のしかた  リチャード・テンプラー (著)   


できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた

  • 不用意な発言をしない


成功したいのなら、周りに正しいイメージを持たれる必要がある。賢く、大人で、頼りになり、冷静で、洗練されていて、信頼でき、経験豊かなビジネスパーソン――それが正しいあなたのイメージだ。


しかし、どんなに細心の注意を払ってイメージ作りに励んできたとしても、たった一つの不注意な発言や行動で、すべて台無しになってしまうこともある。


先日、野党の影の内閣で官僚を務める大物議員が、夕食会で人種差別的なジョークを言ったために更迭された。輝かしいキャリアが、たった一度の不注意な発言で崩れ去ったのだ。


次のことは何があっても口にしてはいけない。

  • 政治的に正しくないコメント。
  • 差別的なジョーク。あらゆる種類の性差別。
  • 傲慢な発言。
  • 平静を失った発言。
  • 汚い言葉。
  • 不平不満、愚痴、ゴシップ。
  • 人についてもどう思うかの本音。


失言をしないためには、口数は少ないほうがいい。調子に乗ってしゃべり続けると、失言をする可能性がはるかに高くなる。口を開く前に、少し間を置き、よく考え、言いたいことをぐっと我慢する、そうすれば、きちんと編集された、分かりやすい話をすることができる。


きちんと考えて話す人、言葉に重みがある人だと思われれば、人から相談を受けることが増えるだろう。周りの人たちは、あなたを信頼する。そして周りから信頼される人は、昇進の最有力候補になり、成功への道が約束される。


いつも意味のある発言をするように心がけよう。オフィスの喧噪に埋もれない、重みのある言葉だ。昨夜見たテレビの歯暗視はしない。実際、そんな話に誰も興味はない。くだらない話はせず、黙っている。そして、何か重要なことを言うときにだけ口を開けばいい。