第2146冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)
- 作者: リチャード・テンプラー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 愚痴は不満を言わない
同僚はズルをして、あなたの仕事ばかり増える。
上司が無能で、言うことはころころ変わる。
出世していくのは無能な人間ばかり。
仕事は多すぎるし、くだらない決まりは多いし、どこを見てもバカしかいない。
そう、そのとおり。人生は不公平でいやなことばかりだ。
しかし、ここで考えよう。不平不満を言って、何か一つでも変わることがあるだろうか。
そもそも愚痴とは、たいした仕事もない悲しいヒマ人たちが考え出した、時間つぶしの手段にすぎない。そう、不平不満は何も生まない。非生産的で、何の結果にもつながらない。むしろ次のような害があるだけだ。
- 細かいことにうるさい、器が小さい人物と思われる。
- 口角が下がって魅力のない顔になる。
- 時間を無駄にする。
- 愚痴っぽい人間ばかりが周りに集まる。
- 非生産的な人間だと評価される。
- 自分のモチベーションを下げ、負のスパイラルに陥る。
では、自分は愚痴っぽい人間という自覚のある人は、どうすればいいのだろうか。
答えは簡単、今度からは不満を言うなら、その解決策も一緒に提案することにしよう。解決策が見つからなければ、愚痴も禁止。これを数週間試せば、ごく自然に不満を言わなくなるはずだ。
もう一つの方法は、他人への不満は、その人の目の前に言って直接ぶつけるようにすること。もし相手が近くにいなかったら、悪口はあきらめる。
シンプルなルールだが、効果は確実だ。面と向かって文句を言い続けていたら、最終的には職場の全員を怒らせることになる。そうなれば、もう文句も言えない。この章の大前提「常に前向きの発言を。それが無理なら黙っている」を思い出すことが肝心だ。