第2067冊目 残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術  植田 統 (著)


残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術

残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術

  • 一瞬一瞬は一つのことしかやらない


これも時間効率を上げるための基本中の基本だ。


08で述べた「細切れ時間に集中する」ことの裏返しでもある。なぜなら何かに集中すれば他のことは目に入らなくなるからである。


ところが、第1章でも述べたように、今は電車に乗っていても、仕事をしていても、iPodを手放せない人が多い。いつも音楽を聴きながら、仕事をしたり、勉強をしたりしている。また、会議のときにパソコンを持ち込んで、メールを開き、返信文を書きながら参加している姿もよく見かける。


こんなことをしても両方が中途半端になるだけで、仕事効率の面からは何の効果もない。それどころか、むしろ効率を落とす原因になっている。


そのうえ、会議に出席している他の人から「あいつは何をなっているんだ」と思われたり、「音楽なんか聞きながら仕事をして、いい加減な奴だ」と思われたりするのだから、損をする一方である。


時間効率を上げたかったら集中するしかない。
したがって、一瞬一瞬は一つのことに全力を尽くすということを肝に銘じてほしい。


以上、私の考える「時間をマネジメントする技術」を述べてきた。読者の皆さんはいくつを実践できているだろうか。改めて、この章で紹介した項目を見直し、今後自分が実践していってみようと思うものを決めてほしい。


10個のうち、3つ、4つでも実践していただければ、あなたの時間マネジメントが飛躍的によくなるはずである。


さあ、「時間に追われる人」から「時間を飼いならせる人」へ脱皮しよう