第1369冊目 勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書) 梅原 大吾 (著)



変化なくして成長なし


僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。


昨日と同じ自分でいない――。


そんな意識が自分を成長させてくれる。


ゲームの世界においては、変化なくして成長はない。


「本当にこのままでいいのか?」


「自分の殻を破って新しいことに挑戦してみよう」


「必死に編み出したやり方も通用しなくなった。別のやり方を考えてみよう」


常に自分を変えようとする、そうした変化が求められる。


しかし、多くの人は、変わること前へ進むことは別だと思っているだろう。確かに、自分を変えることは不安だし、変化した先に勝利があるとは限らない。けれども、変わり続けていれば必ず前へ進める。


変化したことで失敗したり、後ろに下がったりしたときは、もう一度変化すればいい。失敗に気づいて変化すれば、以前の自分よりも必ず高い位置に行ける。


一歩後退しても、その後退には意味があり、それがきっかけで二歩進む方法が見えてくることもある。


変化を続けていれば、きっと正しいことが見つかる。また、正しくないことが見つかれば、その反対が正しいことだと分かる。だから、前へ進める。


成長というのは、とにもかくにも同じ場所にいないことで促進される。


そして、常に成長していれば年を取っても、ゲームが新しくなっても、若くて有能なプレイヤーが出てきても、変わらず勝ち続けることができると考えている。