第1350冊目 男の「心理」を知りたいときに読む本―この言葉、この行動、どういう意味? (王様文庫) [文庫] 潮凪 洋介 (著)



ボディタッチは「親しくなりたい」気持ちの表れ


飲み会や会社の打ち上げなどで腕や肩に触れられても、まったく嫌らしさを感じさせない「さわやかなタッチ」な男性と、ちょっと指先が触れただけでも「気持ち悪い」と感じさせる男性がいませうが、いずれの場合も、男性は親しくなりたいと思わない異性には、まず触れません。少しでも距離を縮めたいと思うからこそ触れるのです。


ただし、ここで注意が必要です。


「親しくなる」という感情には「ラブ」も「ライク」も含まれます。


そして、その先から、恋愛に発展するか、単なる友情止まりかに分かれます。この段階では仲のよい友達や身内と同じように接する感覚で、肩を組んだりタッチしたりしているのです。


だからすぐに「ボディタッチ=恋愛」と判断するのは早計です。「彼と私の間の垣根は低いのね」くらいに思っておくのがいいでしょう。


一番気をつけるべきは、相手が下心を抱いている場合。


まだそれほど親しくないのに、ほんの数時間の間にボディタッチがどんどんエスカレートしていきます。


男は女性の出方を見て、断らなければ「受け入れられた」と判断します。


もしそれが、数回のデートを重ねて「つき合おう」という告白があった後のことなら受け入れてもいいですが、会ったその日、もしくは1〜2回デートをしただけで、告白もない場合は「100%遊びの恋」への誘いです。


遊びの恋愛をする気がないなら、穏便に、さりげなく、でもきちんと断りましょう。それこそが安売りをしない女の姿勢です。


たとえば、キスをしようとしてきた時や、肩に手を回してきた時に、「ダメ」「何やっているの?」「つき合ってもいないのに、そういうのは嫌」とはっきり言いましょう。


その瞬間、あなたの株価がグンと上がります。


彼が「本気」で接しているかどうかを確かめるには、あなたに触れる前に「好き」「つき合ってほしい」という言葉があり、メールや電話がマメにあって、きちんとデートに誘ってくれるかどうかが鍵。ある程度の回数会っているかどうかも重要です。


そして体を触れるのはではなく、あなたの「手」を愛おしそうにそっとつなぐかどうかもポイントとなります。


このように、ボディタッチにはさまざまなサインがあります。早合点をして、攻撃的に断るのも、逆にされるがままになるのもよくありません。


まずは、「彼は私を身近に感じているのだ」という程度に考え、本気の恋のサイン(誠意)が確認できないうちは、行動がエスカレートすることのないよう、きちんと歯止めを利かせること。


これが、ボディタッチを逆手にとって、あなたの株価を上げる一番の方法です。