第1336冊目 一生かかっても知り得ない 年収1億円手帳 [単行本(ソフトカバー)] 江上 治 (著)
- 作者: 江上治
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2013/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ライバルをつくりなさ。メンターを持ちなさい
コツコツ頑張ることは、口で言うのは簡単だが、容易なことではない。
しかし、成功するまで、あるいは成功した後も、コツコツと地道に頑張らないと、たちまち追い抜かれてしまうのが、世の習いだ。
また、常に自分の位置を客観視して、独りよがりにならない。これも継続、永続のためには必要な条件である。
少しの有利を勝ちと自己判定するような心のおごりがあると、戦略に濁りが出てきて、あっという間に逆転されてしまう。そういう例はビジネスの世界では、当たり前にみられることだ。
「アース」の國分さんは、20代のとき、寝る間も惜しんで働いた。生まれつき、勤勉なタイプだったかというと、すでにここまでの読者ならお分かりのように真逆である。高校を出て縫製工場で働いているときなどは、さぼってばかりいた。
では、生まれながらに美容師の才能が、國分さんい備わっていたから面白く頑張れたのか。これも違う。國分さんは週刊誌の広告を見て履歴書を送ったのだが、美容師の世界には無知だったし、「経営者」になれれば美容師でも飲食業でも、何でもよかったのだ。
それなのに、なぜまっしぐらに、休みもなく、働くことができたのか。
答はライバルの存在である。
このころの國分さんの周りには、休日には「休む」グループと、休日も「休まない」グループがいたのだが、國分さんは、
「1日も早く、経営者になる」
を目的に掲げていたから、自然と「休まない」グループに属し、その中でも、いかにたくさん働くかを競っていたのだ。自ら、その環境に飛び込んだのだ。
広く世の中を眺めると、どんな世界にもライバル関係にある人たちがいる。
お互いに相手を意識していて、
「あいつだけには負けられない」
と頑張っている。要は切磋琢磨しているのである。
手帳にライバルの名前を書き込み、意識を燃やすこと、それが継続して頑張ることのできる状況を創っていく。
現在の「アース」も、会社としてのライバルがある。その会社を抜いてトップになるための「経営者100人計画」である。
また、「アース」の内部にもいくつかのライバル関係があるようだ。それらが切磋琢磨して、チームの力強い推進力となっているのである。
ライバルとともに重要なのが、メンターである。メンターの重要性については『年収1億円思考』で詳しく書いた。
メンターもライバルも、その存在は、自分を客観視する目を与えてくれる。
メンター、ライバルとの距離感を手帳で常に確かめていく。それが継続、永続には必須である。