第1281冊目 モテる技術 (ソフトバンク文庫) [文庫] デイビッド・コープランド (著), ロン・ルイス (著), David Copeland (著), Ron Louis (著), 大沢 章子 (翻訳)


モテる技術 (ソフトバンク文庫)

モテる技術 (ソフトバンク文庫)


プレ・デートは、コーヒー・ショップか、人の目のある静かな場所で


プレ・デートには、コーヒー・ショップのような人目につきやすい場所を選べば、女性に安心感を与え、緊張感を和らげることができる。コーヒー・ショップであの人に何かできるはずもないし、と女性は考えるのだ。ところが、初めてのデートで、女性をあなたの自宅での夕食に招待したとしたらどうだろう。たいていの女性にとって、初めてのデートで男性の家にあがるのは勇気のいることなのだ。そして多くの女性たちが、土壇場になってから何らかの理由をつけて約束を反故にすることになる。一方、コーヒー・ショップでのデートの場合は、多くの人の目にさらされているので、とにかく肉体的には安全なはずだと女性は考えるのだ。


デートの場所として望ましいのは、あまり賑やか過ぎない場所で、あなたや相手の女性の友だちに出くわす気遣いのないところである。もしも、予定していた店が彼女や彼女の友人たちのたまり場であることがわかったときには、別の店にした方がいい。彼女が友人に気を取られたり、友人の前でこれ見よがしに振るまったりするのは、あなたによって望ましいことではないからだ。


レストランもいけない。あなたの目的は、彼女の関心を引くことで、彼女が料理に気を取られてしまっては困るからだ。また、もしもあなたが彼女を食事に誘ったなら、彼女はあなたのことを一緒にご飯を食べにいくただの友だちだと考えてしまうことにもなりかねない。もっと悪い場合には、あなたのことをただで食事にありつくために食券扱いする場合さえあるのだ。ウェイターや料理の味に彼女が気を取られることは、あなたの望むことではないだろう。彼女の気持ちを、あなた自身と、二人の恋の可能性に向けさせることがあなたの望みなのだから。それに、レストランでのデートは、始まりから終わりまでに時間がかかり過ぎるし、彼女にとっても、コーヒー・ショップでのデートに比べて、あなたへの思い入れを必要とするものなのだ。


女性を誘うとき、あなたはデートの場所についてあらかじめ考えておく必要がある。そして、それがどこにあるかを確実に知っておくことが大切だ。著者の講座の受講生の一人であるラリーは、ある女性をメイン・ストリートの「カフェ・エスプレッソ」で会おうと誘っていたが、実は、その店のもう一つの支店が、通りを挟んだ向かい側にもあることを知らなかったのだ。誘われた女性は片方の店に行き、ラリーはおう片方の店へ。そして結局二人は会うことはなかった。デートの場所を間違いなく把握し、もし必要なら、女性に簡単な地図を渡せるぐらいにしておくといい。


プレ・デートの目的は、社交ではない


ここでいう「社交」とは、「あてもなく出かけて、意味のないおしゃべりをする」という意味だ。そして、これは、女性と性的な関係になる前のあなたにとっては、何よりの望ましくない行動なのである。あてもなくぶらついたり、意味のない話をすることは、男友だちのために取っておこう。そして、女性とつき合うときには、男女のつき合いなのか、単なる友人同士のつき合いなのか、区別してどちらかを選ぶべきなのだ。あなたはその両方の達人にはなれない。あなたにできるのはどちらか一つなのだ。そういう意味では、これは飲酒と運転の関係に似ている。酒を飲むが、それとも飲まずに運転するか。両方を同時に楽しむことはできない。だから、あなたはまず、その女性が自分にとって友人なのか、それとも恋人になる可能性を秘めているのかを判断しなければならない。何となく一緒に出かけ、二人の関係をどうしたいかという考えもなしに話している限り、あなたはいつも「友だちモード」に留まり続けることになる。


プレ・デートの目的は、女性を魅了し、次回のデートでその女性を口説きやすくすることなのである。