第１１６４冊目 会話のうまさで人生は決まる！ 成功に導く12のテクニック [単行本（ソフトカバー）]安田 正 (著)

会話のうまさで人生は決まる!

描写日記をつけてみよう

きょう見聞きしたものを詳細に話すため、「描写日記」をつけてみよう。

たとえば、普通だったら、次のような日記になりますね。

「きょうも、いつものように家から新宿公園まで行ってジョギングをしました。このところ日に日に寒さを感じるようになってきました。きょうのジョギングでは、汗をかいたのがコースの終盤になってからだったので、寒くなったことを実感しました」

さあ、これをできるだけ、詳細に語るのです。

「きょうも、いつものようにジョギングをするため家から新宿中央公園に向かいました。まず、家を出て十二社通りまで続く坂道を歩きます。最初にコーポラス西新宿があり、次に一軒家の松本さんの家、そして三件目はかすみ荘があります。そのかすみ荘の右斜め前にパーキングがあり、この左隣にキリンの自動販売機でヴォルビックかエビアンを買います。そして、ひき続き坂を３００メートルほど昇りきるまでに、ニューシティホテルと三菱オフィスビルの横を通ります。そして、池ノ上交差点を渡ったところが新宿中央公園の中央口です……」

こんなふうに、日記にように「ふつうの日常」を詳細に描写してみるのです。すると、毎日ジョギングしているにもかかわらず、私たちの記憶は意外なほど曖昧で、細かいところまで覚えていなかったり、全然見ていないことに気づきます。まずは詳細に風景を伝える意識を持つこと、これで描写力がグンと上がるようになるでしょう。