第1154冊目  会話のうまさで人生は決まる! 成功に導く12のテクニック [単行本(ソフトカバー)]安田 正 (著)


会話のうまさで人生は決まる!

会話のうまさで人生は決まる!


ビデオカメラ、ICレコーダーで自分を分析


私が20代のことです。当時はビデオカメラは一般化していませんでしたので、テープレコーダーに自分の話を録音し、「ああ、ちょっと荒っぽい感じがする。もう少し声に丸みを持たせよう」「え〜と……が多すぎるな」などと自分自身を客観的に分析することを試みましょう。


これは、いわば第一段階。誰がどう見ても、話し方としては直さないといけない悪い面、たとえば「え〜と」を連発したり。下を話している。


次が二段階目。これは自分自身が「この人の話し方はうまいな」「とても話が聞きやすいな」と思う人を比べてみて、「一つひとつその違いを理解していくことです。私は周りの人に、「落語家の三遊亭○○さんや古今亭××さんと、自分の話し方とでは何が違うんだろうか?」と尋ねたりもしました。落語家はたった独りで多数の役割を演じ分けますし、身体を動かして演技するわけでもなく、ただただ「声」だけで勝負するプロだけに、落語家に学びたいと考えていたのです。


自分の話している姿や、声の調子などは、絶対に自分自身では見えません。めんどうでも、ビデオやテープレコーダーに録って聞く必要があるのですが、当初は我ながら、ほとほと嫌になりました。しかし、20代のこのトレーニングのおかげで、自分の話し方悪いところ、聞きにくいところを客観的に見ることができ、軌道修正することができたのです。