第1128冊目  コクヨの1分間プレゼンテーション [単行本(ソフトカバー)]

下地 寛也 (著)


コクヨの1分間プレゼンテーション

コクヨの1分間プレゼンテーション


ゆっくり話すのではなく、間を入れて話す


自分は早口なほうだと思っている人は意外と多く、「人前で話すときはどんな点に注意しますか?」と聞くと、「ゆっくり話すことを意識しています」と答える人が結構います。


しかし、ゆっくり話しすぎると、逆に聴き手が飽きてしまうことがあります。ときには眠ってしまうことも……。


特に声や発言の仕方に工夫、抑揚のない人が、意識的にゆっくり話したときにはよくありません。聴き手につまらなさを与えるおそれがあります。


実は人は思った以上に、ある程度速いスピードで話しても聴き取れるのです。


しかしながら、聴き取れることと、意味が理解できることとんは大きな違いがあります。


話は聴こえているのだが、理解できない、頭に入ってこない……。そういう経験もよくあるかと思います。


そこで必要になってくるのが「間」です。


話すスピードは遅くするのではなく、間を上手にとることを意識しましょう。


できれば、2秒以上の間をとるつもりで話してみることです。


実査には人前で話すとどうしても緊張するので、2秒の間のつもりが1秒を少し切ったくらいの間になります。


実はそれくらいが、聞き手が十分に理解できる、ちょうどいい「間」なのです。