第1044冊目  できる大人のモノの言い方大全 [単行本]話題の達人倶楽部 (編集)


できる大人のモノの言い方大全

できる大人のモノの言い方大全

電話をかけて一目おかれるフレーズ

  • 夜分恐れ入ります

夜九時以降に電話をするときには、こう言いたいもの。相手がゆっくりくつろいでいる時間帯は、電話をかけること自体が失礼になる。急用でやむを得ないときでも、まず「夜分恐れ入ります」「夜分失礼します」と断ってから、用件を切り出すのが常識。

  • お休みのところ、誠に恐れ入りますが

休日に、相手の自宅へ電話したときに切り出す言葉。休日には、よほどのことがなければ連絡を取らないのがマナー。しかし、どうしても電話をしなければならない事情が生じたら、まず「お休みのところ、誠に恐れ入りますが」と断り、休日に電話をかけて申し訳ないという気持ちを伝えたい。

  • いま、お話ししてよろしいでしょうか

電話は、受ける側にとってはアポなしで突然かかってくるもの。友人同士でも「いま、電話で話していい?」と尋ねるのが常識だ。ましてや、ビジネスや馴染みの薄い人にかけた電話では「お話してよろしいでしょうか」と相手の都合を聞くのが最低限のマナー。

  • たびたび恐れ入りますが

追加の要件を思いつき、同じ日に同じ相手に二度以上電話したときに使う言葉。あるいは、何度か先方に電話をして、取り次ぎに同じ人が出た場合にも使う。たとえば、「たびたび恐れ入りますが、佐藤さんはお戻りでしょうか」など。なお、取り次ぎに違う人が出た場合は、相手にとっては初めてはなので使わないほうがよい。

  • お電話が遠いようで

電話の声が聞き取りづらいときに使うフレーズ。「聞こえないのですが」「お声が小さいようですが」と言うのは、原因を相手のせいにする失礼な物言い。そこで、「お電話が遠いようで」と言って、相手のせいではなく、電話のせいにするといい。

  • いつも電話ばかりで失礼しております

いつも電話ばかりで、なかなか会えない人に使うと、印象がよくなるフレーズ。言外に「お会いして話すのが、礼儀なのですが」という意味が含まれ、会う機会がなくても、決して軽く思っているわけではないという気持ちを伝えられる。相手が電話に出て、あいさつを交わした後に言うのがベスト。

  • あわただしても申し訳ありません

こちらから電話をかけながら、ゆっくり話す時間がないときにふさわしい言葉。多少あわただしい電話になっても、用件を伝えた後、「あわただしくても申し訳ありません。とりあえずご連絡だけでもと思いまして」と断れば、相手の気分を害することはない。