第1032冊目 世界一簡単に自分を変える方法(CD付) ~言葉と声を磨く7つの習慣~ [単行本]白石謙二 (著)
世界一簡単に自分を変える方法(CD付) ~言葉と声を磨く7つの習慣~
- 作者: 白石謙二
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 単行本
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なぜ、声を変えれば印象と評価が変わるのか?
印象を変えるということは、評価を変えるということです。
人は他人をどう評価するのでしょうか?
「見た目」と言う人もいます。「どんな内容の話ができるか」と言う人もいます。
間違っているわけではありませんが、少し違います。
前作でも言いましたが、人は人とのかかわりの中で生きています。
つまり、仕事もプライベートも「人間関係」です。
商品が悪くても、人間関係が良ければ、物が売れたりします。
商品が良くても、人間関係が悪ければ、物は売れません。
良い人間関係を作る、そのときに「声」が大きな影響を与えるのです。
つまり、声を気にしない人は、人間関係で大きな損をしているということなんです。
人の印象は「声」が大きく左右します。
それも感覚的に影響を与えます。
だから、想像以上に影響力があるのです。
話は思考を通って、考えることができます。視覚も思考を通って理解します。
しかし、声は思考を通りません。直接的に影響を与えるので、どうしようもないのです。
最近は本屋さんに行けば、心理術のようなものをよく目にしますが、そんなものより手っ取り早い方法があります。
それが声を変えることなのです。
これからお話しすることは、あなたの魅力を高め、評価を上げるものです。
しかも、一生の財産となるはずです。
あなたが一生懸命考える話の内容は、あなたのその一瞬の声、表情によって価値が変わります。
なぜなら、話の中身が相手に与える影響は少ないからです。
メラビアン博士の実験で、コミュニケーションにおける話の内容が占める割合は「7%」しなかい、という有名な実験結果がでています。
残りの9割以上が話の中身を除く「ノンバーバル要素」で決まります。
そしてその中心となるのが声・表情です。
これらの印象で話の影響が決まるのです。
声を変えることで、コミュニケーションにおける9割の影響力を持つことができます。
なぜなら、声のトレーニングをするということは、顔を中心とした「見た目」も変えることができるからです。
実際、私のところの生徒さんも「小顔になった」という人が多くいます。
しかし、勘違いしてほしくないのは、アナウンサーのような美しい、なめらかな発声、発音を身につけよと言っているのではありません。
一般の人が「話すため」に身につけるべき声は、アナウンサーのような声ではありません。
確かにそれも、勉強して自分のものにしていることはプラスになる部分もあるでしょう。
しかし、それだけ「あなたがしゃべれば……」につながるかというと、まったく逆の結果になってしまいます。
それもあくまで声の要素の1つに過ぎません。
こういった声の持つ可能性について、あなたが理解して何事にも臨まなければ、あなた自身の自己PR戦略は機能しません。
今の段階で言えば、あなたの魅力が「わからない」ということなのです。
外に「表れていない」ということなのです。
今あなたの周りには誰がいるでしょうか?
人は周囲の他人に評価されながら生きています。
評価と印象は同義語です。印象が評価を決め、評価が印象になります。
だから声は仕事でも大きく影響してきます。
たとえば、あなたが飛び込みのセールスマンなら、会った瞬間の声、表情でその後、話を聞き続けるかやめるかを判断されています。
たとえば、あなたが面接を受けるとき、面接官と接した声、表情、話し方から「やる気」「能力」を瞬間的に推し量られているのです。
たとえば、あなたがプレゼンを行うとき、同僚やクライアントなどに自分の提案を行い、「YES」と言わせなければなりませn。
そのとき重要なのが、声に対して無防備でないことです。
自分の声を意識していない人は、良くない印象をまき散らしている可能性が高いのです。
他人のしゃべることが仕事の人はかなり多いのです。
代表的な人が営業マンでしょう。
でもよくしゃべる営業マン・営業レディや販売員ほど、辟易させられるものです。実際に、
「はやく帰ってくれないかなあ……」
そう思って営業マンに対応している人はかなり多いと思います。
しゃべる営業マン側は一生懸命やっています。しかし、そんな相手の気持ちがわからない営業マンでは、なかなか思うように成績は上がらないでしょう。
この場合、売るために一生懸命努力はしているのですが、努力する方向が間違っているのです。
要は「物を売る」前に「自分の売る」ことができていません。
何かを売るときは、良い印象を与えることが重要になります。
人は嫌いな人から物なんて買いません。あなただって信用できない人からは買わないでしょう。
「物を売る」には好かれることが必要なのです。
そして、好かれるための一番の近道、「声」や「話し方」を身につけることが最も重要になるのです。
また管理職の立場にいる人でも、部下のモチベーションを高められない人、話に説得力のない人がいます。
当然、その部署のムードは沈滞します。勢いがつかないのです。
これは、上司が上司になったとき、新たな能力が求められていることを理解していないために起こるものです。
つまり、上司には「上司に必要な声」があるといえます。
「部下は聞くもの」という上司の立場に甘えてはいけません。
張りのない声や無表情では、人の心をつかむことはできないのです。
そしてこれは、教師、講師など、人前で話す立場にある人すべてについて言えることです。
自分のポジション、つまり、仕事や役職によって話す声を変える必要があるのです。
一方、「あの人に会うと元気になる」と言われる声を持つ人がいます。
さわやかな挨拶だったり、力強い声だったり、理屈抜きに人にパワーを与えてしまう、そういう存在感のある人。
こういう人は間違いなく、いろいろな場面で得をしています。
「仕事」でも「人間関係」「恋愛」でも、好印象から発進するのdえ、ほとんどの場合成功します。
そして、好印象は相手の自分に対する評価を高め、そのことによってまた自分自身はやる気になり、努力するという好循環につながります。
この良い声を持つ好循環と悪い声を持つ悪循環はその後の人生を大きく変えていきます。
同じ能力を持った人間でも、「元気を与える声」を持っていることによって結果が違ってくるのです。
あなたはまだまだ、本来あるべきあなたではありません。
あなたの内に秘めた情熱や才能に見合った、自分自身のプレゼンテーションができていますか?
最大の武器である声、そしてそれを導き出す表情を思うように扱えていますか?
繰り返し言います。
決して、あなたの品格や実力のことを言っているのではありません。
その面では、十分な努力もし、培ってきたものがあるでしょう。
もちろん、話し方のテクニックを勉強して色々なことを知っていることは、プラスになることもあるでしょう。
しかし、それだけでは「こざかしい」という印象で終わります。
そこで、私が提唱する「話すために特化したヴォイストレーニング」が必要になってくるのです。