第1002冊目  なぜあの人は人前で話すのがうまいのか [単行本]中谷彰宏 (著)

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

自分で話したことをもう一度話すことができるか。


発表した後で、自分がどういう話をしたのか、もう1回思い出してみることです。

「もう1回同じ話をしてください」と言われて、できないようではおかしいです。

つまり、自分が言ったことをモニタリングできていないということです。

思い出して話したら、さっきと全然違うようではダメです。

なぜならば、本来そこに戦略性があるべきだからです。

話した場をどう解釈しているかが、自分の話したことにあらわれていなければならないからです。

私が行使をしているビジネススクールでは、パソコンで講義をもう1回見れらます。

受講者は、毎回1分ずつ発表する自分の姿を見られるのです。

本来、自分が話している姿は見たくありません。

こんなしぐさをしているのか、こんな声なのかということに抵抗を感じます。

でも、これが一番大切なことなのです。

自分の目が一番厳しいのです。

他の受講者に繰り返し見てもらい、みんなの目を見て、それからビデオで自分で自分のを見る、これを何回も繰り返していかないと、うまくなりません。

客観的に自分を見ることができないのです。

それも、編集をしていないノーカット版を見ることです。

「こんなにひどいとは思わなかった」と愕然とすることから始まるのです。