第862冊目 FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書) [新書]ジャニーン・ドライヴァー (著), 高橋結花 (翻訳)

FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)


パワーを伝える全面開放

私たち体で最も脆い3つのエリア――喉のくぼみ、ヘソ、局部――が、自信をもって大胆に開放されている状態を「全面開放」と呼ぼう。会話の最中ずっと、両腕を脇に下ろすか背中で組むかしてのびのびと全身をさらしいていれば、相手はその人を自信に満ちた人物と見なすだろう。

対人関係を成功させるための2代要素――親近感と自信――が、このポーズでアピールできる。「あなたが何をしたって、私は傷つかない」とも宣言できる。そうした自信は他の何よりも魅力的で、人の心を動かす。

人は皆、自信のある人物に惹かれるものだ。自信がある人々は行動力を感じさせ、安心感を与えてくれる。「何があろうとこの人に決断を任せればいい。きっといい結果を出してくれる」と頼りにできる。自信は人を強く深く引きつける磁石なのだ。混乱のなかで耳に届く穏やかな声。人ごみのなかではぐれそうになったとき、肩にしっかりと置かれた手。伝説のヒーローやリーダーたちを作ったのは、そういう自信にあふれた行為だ。

自信があれば、どんなことでも達成できるし、なんでも手に入れられる。望めばなんでもなれると思える。いまはそんな自信がなくても、パワフルなジェスチャーを実践することで、そんなふうに思えるようになっていく。本物の自信を身につけるまで、「フリをする」のである。自信にあふれたポーズをとれば、周囲の人々の反応が変わる。そして周りが敬意を表してくててば、自信はより強いもとなr。好循環が続いていくのは確実だ。