第941冊目 ビジネスに効く! 〜『言葉のお薬』 メルマガ

「話し方の上達のコツを学んだ」

話しと方の上達のコツは何だと思いますか?

それは繰り返し練習することです。

何だそんなことか・・・と思われるかもしれません。当たり前のことかもしれ
ません。私もはじめは、講師から「30回声に出して練習をしてください」と言
われたときに「もっと簡単に上達する方法はないのかな」と思っていました。

そもそも私が「話し方教室」に通おうと思ったのも、「話し方」のテクニック
を学びたい、「話し方」上達に効く特効薬が何かあるのではないかと思ってい
たくらいです。

そんなある日、テレビを見ていたら、高校野球の指導者がこんなことを言って
いました。
「一流選手と二流選手の違いは何だかわかりますか? それは、素直さです。
一流選手は素直に、言われたことを必ず試し、良ければ取り入れ、悪ければや
めるんです」と。

私はそれを聞いてハッとしました。私は教えていただいたことを、試しもせず、
“もっと楽な方法はないか”と、どこか他力本願で構えていたのです。私は
「素直さか・・・よし! 言われたことを何でもやってみよう!」「そうだ!
30回の声出し練習をやってみよう!」と思いました。

早速やってみました。

あるときは、カラオケボックスで歌いたい誘惑に耐えながら、そしてあるとき
は、家族が寝静まった後、金魚を目の前にして練習しました。するとどうでし
ょう。スピーチのときに、勝手に言葉がでてきました。勝手に話している自分
がそこにいたのです。それは今までに味わったことのない感覚でした。

言葉は考えながら話そうとするとスムーズにでてきません。だから繰り返しの
練習が必要なのです。スムーズに言葉がでてくる感覚は、繰り返し練習した者
でないと味わえません。

だから繰り返しの練習が必要なのです。この時初めて、「繰り返し練習してきてください」と言われたことの理由がわかったのです。

確かに「話し方」のテクニックというものもあります。しかし、それも繰り返
さなければ身につきません。そして、繰り返すことの重要性に、実践を通して
自分で気づくことです。
会話の上手な人は、始めから上手な訳ではなく、話をする習慣や場数を踏んで
きたからこそ、上手に話せるようになれたのだと思えるようになりました。

それ以来、日常でも「話し方」の繰り返し練習をしようと思い、あるゆる機会
をとらえて、挑戦するという意識に変わりました。

(平成24年6月話し方教室修了式スピーチ一より一部抜粋)