第910冊目 「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス) [新書]
藤沢 晃治 (著)
「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス)
- 作者: 藤沢晃治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/23
- メディア: 新書
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音読の勧め
つまり説明上手になるためには、本書で述べた15のルールを、確実に記憶に定着されることだけで十分に効果があります。
記憶に定着させる秘訣は、反復です。新しい英単語を覚えようとするとき、2、3回声に出して読んだだけでは、翌日になれば忘れてしまいます。しかし、繰り返し書いたり読んだりしていれば、やがて記憶に定着します。
とは言っても、本書を始めから終わりまで、何度も読み返す暇な荷とはいないでしょう。そこで、お勧めするのが、この第4章でまとめた15のルールを音読することです。1日1回、この15のルールをゆっくり音読し、それを10日間だけ続けていただきたいのです。
音読するなどとはバカバカしく聞こえるかもしれません。しかし、10日間の音読後、それから数日後か数週間後、あるいは何ヶ月後かのある日、あなたが何らかの説明をしなければならない状況に立たされた時、ここで定着させたいくつかの説明術のルールが、必ず脳裏をよぎるでしょう。その時、あなたは説明の達人という新しい自分に出会うはずです。
小学生の時、かけ算の九九を、ほんの3週間ばかり声に出して反復練習したことを思い出してください。たった3週間の時間の投資で、算数の基礎知識として九九が、しっかりとあなたの生涯の財産となってではありませんか。説明術も同じです。ほんの10日間の時間投資で永遠にあなたのものとなります。さあ、恥ずかしがらずに音読を始めてみましょう。
+
- タイムラグの存在を知れ。
- タイムラグを短縮せよ。
- 「間」を置きながら。しみ入るように話せ。
- 具体性と抽象性のバランスを取れ。
- 説明もれに気づけ。
- 情報構造を浮かび上がらせよ。
- キーワードを仕え。
- 論理的な主張をせよ。
- 聞き手が知っている事例にたとえよ。
- 聞き手の注意を操作せよ。
- 聞き手を引率せよ。
- 繰り返しの劣化に注意せよ。
- 持ち時間を守れ。
- 聞き手に合う説性をせよ。
- 聞き手を逃すな。