第891冊目 コクヨの1分間プレゼンテーション [単行本(ソフトカバー)]

下地 寛也 (著)

コクヨの1分間プレゼンテーション

コクヨの1分間プレゼンテーション

声のリミッターを外す


プレゼンに慣れていない人は、自分の声がいかに小さいかということに気づいていません。

練習をしているときに、「先ほどの3倍くらい大きな声を出してください」とお願いしても、2割増しくらいの声しか出せない人が多いものです。

何度か、もっと大きく、もっと大きくとアドバイスしながら、最終的には、「これ以上大きな声は出せないくらいの声量で話してください」と言うときもあります。そうしてやって、大人数の前で話すのに適した声量を出してもらえます。

声を出したあとは、本人は大声を張り上げたつもりでいますが、周りの人は「とても良かった」「聴き取りやすい」「元気でいい」という反応を示すものです。つまり?適度な声量?でしかないのです。

それくらい、大きな声で話すというのは意識していなければできないことなのです。

よって一度、あまり人がいない早朝か残業時間に、会議室などにこもって、可能な限りの大声で話す練習をお勧めします。

あまり長い時間練習する必要はありません。これは自分の声の限界値を知るのが目的です。

声が割れないギリギリの大きさまで出してみると、自分が出せる最大音量が理解できます。これにより、実際のプレゼンで大声を出すことも自然にできるようになります。