第762冊目 FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 ジョー・ナヴァロ/著 マーヴィン・カーリンズ/著 西田美緒子/訳

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学

目次


まえがき―心が読める
第1章 しぐさに秘められた意味を知る
第2章 辺縁系の遺産で生きる
第3章 ボディー・ランゲージへの第一歩を踏み出す―足と脚のメッセージ
第4章 胴体の語るヒント―腰、腹、胸、肩のメッセージ
第5章 手の届く範囲にある知識―腕のメッセージ
第6章 落ち着くために―手と指のメッセージ
第7章 心のキャンバス―顔のメッセージ
第8章 ウソを見抜く―慎重に判断すること!
第9章 最後に


成功を手に


上手な講演者は、ほとんどの場合、迫力をこめた手の動きを利用する。コミュニケーション能力を高める手の動きを身につけた例としてふさわしい人物に、残念ながら、アドルフ・ヒトラーがいる。第一次大戦中は一等兵で、グリーディングカードの絵を描いて生計を立て、身長も低かったヒトラーには、才能豊かな信頼できる雄弁家に備わっているはずの素質や、人前での押し出しのよさはなかった。ヒトラーは鏡の前に立ち、独力で演説の練習を始めた。後には手の動きを練習している様子を映像に収め。劇的な演説スタイルに磨きをかけていったという。その後はよくご存じの通り。邪悪なひとりの人間が、雄弁の技を用いることにより、第三帝国のリーダーとして名をなすことに成功した。ヒトラーが手の動きを練習している映像が記録に残されている。それらの映像は、手をうまく利用して聴衆を魅了し支配していった。演説家としてのヒトラーの上達ぶりを証明するものだ。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪



今日の声に出したい言葉


こんなバカな、理不尽な上司がいるのも自分のせい、業績があがらないのも自分のせい。そう思えるような人は、どこに行っても成功するでしょう。――小宮一慶

 

編集後記




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