第669冊目 人はホメ技で180度変わる 内藤誼人/著

人はホメ技で180度変わる

人はホメ技で180度変わる

わざと役職を間違えて「地位欲求」を満足させよ
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取引先の部長に向かって、うっかり「渡辺課長」と役職を間違えて声をかけてしまうのは、致命的なミステイクである。


しかし、「渡辺専務」と間違えるのであれば、ミスにはならない。むしろ相手は、「おいおい、なにを言っているんだい、私はまだ部長なんだがね」と、いかにも困ったような顔を取り繕いながらも、ほおがニヤリと上がっているはずである。


私たちは、実際の役職よりも下に間違われるのはガマンながないが、上に間違われるぶんには、まったくかまわない。というより、嬉しく感じてしまうものだ。


だれだって、ビジネスマンたるもの、出世は仕事の大きな目標である。


課長時代は部長のポストに憧れ、部長になると、次は専務のイスに座る日を夢見る。


専門用語で、「地位欲求」というのだが、人間には、たえず上昇していきたい、自分を高めていきたいという欲求がもともと備わっているのだと、カリフォルニア大学のキャメロン・アンダーソン博士も述べている。


そのことを踏まえて考えると、わざと実際よりも上の役職で呼んであげるのは、相手の地位欲求を一時的に満たしてあげることができる、甘いホメ言葉のテクニックの一つとして挙げられよう。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


目次


どんな人をも動かす“ホメ技”の秘訣(ホメながら質問してみよ
「お世辞じゃないんですよ」と前置きを言え ほか)
02 “ホメ技”が人間関係を変える(相手を変えたいなら、とにかく“ホメ”まくれ
相手が遠慮してきても、さらにホメ言葉を重ねよ ほか)
03 ストレートなヨイショだけが“ホメ技”ではない(ムリにでも親切を押しつけよう
いただき上手で人気度アップ ほか)
04 “ホメ技”には魔法の力がある(ホメ言葉には相手の記憶力を高める効果がある
コーチングの秘訣はホメ言葉にあり ほか)
05 ホメても変わらない相手にはこう攻めよ(まず自分自身がホメ言葉を信じ込め
まったくの荒唐無稽でなく、相手もちょっぴり信じられることを言え ほか)


今日の声に出したい言葉


「人生はまさにブーメランだ。人に与えたものは手元に返ってくる」――デール・カーネギー

 

編集後記


旅行から帰ってまいりました。


普段行けないところに行くのはよいですが、やはり日本が一番安心します。


食べ物が安心して食べることができる、水道水を飲むことができる、言葉が通じるという日本の当たり前のことが、いかにすごいことかを再認識しました。


日本を惚れ直してしまいました。


人はホメ技で180度変わる

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