第660冊目 できる人の資格勉強法 働きながら合格する! 資格で年収アップ!無理なく続けられる勉強法を教えます! 佐藤孝幸/著

できる人の資格勉強法

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書かずに、音読して覚える
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書いて覚えるという暗記方法がありますが、私はあまりすすめません。なぜなら、「書く」という作業はとにかく時間がかかるからです。


情報を得る際、「黙読する」→「音読する」→「書く」の順番で時間がかかります。


よく本のポイントをノートにまとめるという勉強方法をとっている人がいますが、これは私にいわせれば、「書く」というもっとも時間のかかる方法で情報を収集していることになります。


私にはいったい何のなめにノートをつくるのかわかりません。そのノートはそのあとどうするのでしょう? 「本で読んだことを、あとで見直すため」という人がいますが、その程度のために、何時間もかけてノートをつくるのでしょうか?


それに、自分の読みにくい字で書いたノートを読むより、きとんとした活字の状態で売られている、プロが書いた本をくり返し読んだほうがずっと読みやすいはずです。


また、講師が板書した内容をノートに丸写しする人がいますが、このタイプの受験生はたいがい合格までに時間がかかります。彼らの問題点は、「書くべきか、そうでないか」を吟味していないことです。つまり、何も考えていないのです。これは勉強する姿勢として1番よくありません。


もし、あなたが学校に通っているならば、講師のいったことをずべてノートにとろうとは思わないことです。学校では要点をまとめたテキストなり、プリントなりが用意されているはずです。それをしっかり覚えるだけで十分です。さらに、講師が「これは重要です」といった内容だけを、テキストなどの余白に書き込んでいけばいいのです。


情報を得ようと思ったら、本を読むのが1番です。さらに、その内容を覚えようとするのであれば、「音読」することです。くり返し音読することで、スピーディーに、かつ確実に情報をインプットすることができます。


音読が暗記の作業でどれほど効果的かは、現在、さまざまなところでいわれており、脳科学の世界でも実証されています。


私も、USCPAや司法試験の勉強では、声に出して解答や解説を何回も読むという方法で頭に入れていきました。こうすることで内容を正確に、かつ時間をかけずに頭にインプットすることができました。


どんな試験であれ、暗記するときには、ぜひとも「音読」という方法を積極的に取り入れてみてください。間違っても、ノートをつくったりしてはいけません。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとますように♪


目次


プロローグ 働きながら独学で、私が難関資格に合格するまで
第1章 いま、なぜ資格なのか?
第2章 2年で難関資格「合格」をモノにした勉強法
第3章 無理なく勉強がつづけられる「好循環の法則」
第4章 時間がない人の勉強時間のつくり方
第5章 合格する人が実践している生活習慣とは?
第6章 不思議と「やる気」が復活する方法
第7章 「生き残れる資格」をどう見つけるか?


今日の声に出したい言葉


「なりたい人に近づくためには、その人の生の声を聞くというのが一番いいですよ。その後でその人の本を読むと全然違います」――中谷彰宏

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