第657冊目 公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法 森安理恵/著

公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法

公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法

クレジットカードは「借金」を肝に銘じる
Download


クレジットカードはとても便利なものです。現金を持ち歩かなくても買い物ができますし、使えば使うほどポイントがたまってそのポイントと引き換えに希望の商品をもらえたりして、うまく使えば私たちの大きな味方になってくれます。


でも、クレジットカードはとても便利な反面、間違った使い方をすると大変な事態に陥ってしまう危険があるものです。お金をしっかり管理できていない人が、クレジットカードを気軽な気持ちで使うと大きな問題の発展しかねないのは、誰もがわかっていることですよね。


実際、私の友人はクレジットカードの使いすぎで悲惨な目にあった人がいます(自業自得なくですが……)。


その友人は、ブレンド好き、買い物好きの女性。とってもおしゃれな人でお気に入りのデパートには毎日のように通い、洋服や化粧品にたくさんお金を使っていました。


彼女は仕事でわりと高収入を得ていたこともあり、値段をそれほと気にすることなく、気に入ったものはどんどんクレジットカードで買う生活。


なんとなく「今月は買い物をしすぎたかな?」を思うと、ボーナスが出ない年俸制の仕事にもかかわらず、「ボーナス払い」で支払いを先延ばしにしていたのです。


彼女に会うたびに、「この服、先週買ったの。ステキでしょ♪」と自慢されるので、「そんなにお金使って平気?」と私が聞くと、「うん、ボーナス払いにしたから大丈夫、それまでにお金貯めればいいし」と答える彼女……。


この彼女がその後、どうなったのかは簡単に想像することができるでしょう。


案の定、ボーナス払いの支払い月になると、彼女のもとには約100万円もの膨大な金額の請求額が届き、自分の持っていたお金だけでは支払いでできなかったのです。


彼女は、ご両親に泣きついて事なきを得たそうですが、「買い物禁止! ひとり暮らしをやめて、実家にもどってきなさい!!」という結果になってしまったのでした。


クレジットカードでの買い物は、単にお金を支払うタイミングを先送りするだけです。とくにボーナス払いにすることによって、その支払い時期は数ヶ月〜半年先に先送りできます。


クレジットカードを使用したら、翌月はいくら請求がくるのか、またその翌月はいくらなのか……と、いつ、いくらのお金を払わなくてはいけないのか、きちんと認識しておかないと、いざ請求書が届いて「払うお金がない!!」とあわてる羽目になりかねませんよね。


このようなクレジットカードの管理にも、3つのノートは役立ちます。


基本的には、クレジットカードは使わないのが1番です。ですが、どうしても使ってしまった場合には、しっかり管理することが大切です。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとますように♪


目次


序章 お金をためる3つの視点―ダメ公認会計士が「年収の4割」をためるまで(あなたは「自分」という会社を経営している社長です
アイドルの追っかけに、1000万円つぎ込みました ほか)
第1章 「過去ノート」のつくり方―自分の「お金の使い方」を知る!(「お金の使い方」は、自分そのもの
貯蓄のための「ゆるレコーディング」3つのコツ ほか)
第2章 「今ノート」のつくり方―今のお金の状況を知って、未来のお金の使い方を決める!(「月イチ反省会」で、毎日が変わる!
お金まわりの持ち物をピックアップして「今ノート1」をつくる ほか)
第3章 「未来ノート」のつくり方―「お金がまわるしくみ」をつくる!(「比較すること」に意味がある!
予算と現実を比べながらつくる「未来ノート」 ほか)


今日の声に出したい言葉


「貧乏と病気だ。それも、どうあがいても治らない、不治の病だ」――西原理恵子


 

編集後記


公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法

公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法