第557冊目 他人を動かす質問 欲しい「答え」を相手から引き出す技法 内藤誼人/著
- 作者: 内藤誼人
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
第1章 意見は「引き出す」ものではなく「埋め込む」もの
第2章 イヤな相手を上手に丸め込む「質問」の技法
第3章 人に嫌われないための「魔法の質問術」
第4章 相手のホンネを暴き出すためには、「どうすれば」いいのか?
第5章 相手をうまく丸め込んで、言うことを聞かせる方法
第6章 上手な質問で、思いのままに人を操るテクニック
「相手の名前」を挿入して話す効果とは?
私たちは、自分の名前に対しての思い入れを持っている。たいていの人は、自分を名前が好きであるし、自信を持っている。
どんなに騒がしい街中の雑踏の中であろうが、自分の名前がだれかに呼ばれたら、私たちはすぐれそれに気づく。カクテルパーティ会場のようなざわついた状況でも私たちは、ちゃんと自分の名前を認識することができるので、これを「カクテルパーティ効果」と呼ぶ。
それだけ私たちは、自分の名前には敏感なのだ。
また、こんな調査もある。
ピッツバーグ大学のハーバード・バリー博士が、作家のチャールズ・ディケインズの執筆した小説に出てくる登場人物のうち、チャールズか、チャーリーについての描写を分析してみたのだ。
すると、これらの登場人物は、社交的でユーモアがあり、しかもハッピーな結末を迎える人物として、好意的に描写されていたという。
ディケインズは、無意識のうちに、自分と似たような名前の登場人物を好意的に扱っていることが明らかにされたといえる。
私たちは、自分の名前を大好きなのである。
したがって、人に質問をするときには、なるべく相手の名前を呼びかけてあげたい。
私だって、
「○○○について、どう思いますか?」
といわれるより、
「内藤先生、○○について、どう思いますか?」
と名前を挿入されたほうが、うれしい気分になって、口も軽くなとうというものだ。
気持ちの質問のできる人、頼みごとがうまい人は、自然な形で、相手の名前をちょこちょこと呼びかけているのである。そういう会話を、自分でも知らないうちにできる人ほど、会話上手だといえる。
相手の名前を呼ぶのが恥ずかしいという人がいるかもしれないが、そんなものは慣れである。相手の名前を覚えたら、すぐに使ってみるクセをつければ、恥ずかさなどなくなる。
一番よいのは、挨拶の段階から、相手の名前を挿入してしまうことである。たとえば、
「おはようございます」
ではなく
「おはようございます、小坂さん」
のような形で、呼んでしまうのだ。そうすれば、相手の名前を呼ぶことに対してのためらいや不安を消すことができるだろう。
名前を呼んでもらえれば、たいていの人はうれしいのである。
遠慮することなく、どんどん相手の名前を呼びかけたほうがいい。
それは相手を喜ばせることにつながり、ひいては自分の評価を高めることにも役立つのである。
あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪
21日に発売です。発売までワクワクが止まりません。
今日のビジネスヒント
フ ランクリン・ルーズヴェルトは、人にすれるいちばん簡単で、わかりきった、しかもいちばんたいせつな方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせるこ とだということを知っていたのである。ところで、それを知っている人が、世のなかに何人いるだろうか?――デール・カーネギー
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