第555冊目 ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか? ビジネス・プリンシパル‐利益創造の原理を知る 吉井亮介/著

ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか? (アスカビジネス)

ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか? (アスカビジネス)


目次


第1章 問題炙りだし型コピーライティングの終焉!?(明日すぐに売上をあげるテクニック
人間の意識の罠 ほか)
第2章 マーケティングのノウハウを使いこなすには、どうすればいいか?(理論は意味があるのか?その限界とは?
ノウハウは、ノウハウだけでは使えない!? ほか)
第3章 お客が払える最高額を、ストレス無く提示する方法(マーケティングを学んでも儲からない、2つ目の理由
戦略って、だから何なのさ? ほか)
第4章 お客をひきつけるメッセージの源泉とは?(どんなメッセージが売上をあげるのか?
儲かる会社の秘密は何か? ほか)
エピローグ ビジネスは、人と人の間にあるもの(「伝えたかったこと」
成長を妨げるもの ほか)


分割し、繰り返す。面倒なことはおもしろい
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スゴいノウハウとは成果が出るノウハウをこと。でも、成果が出る理論がスゴいのであれば、理論が理論だけでスゴいことはないいのです。なんだか禅門答のようですが、どんなに実績を上げているノウハウでも、人を通してしかキャッシュを生まない〟のですから。ノウハウを使いこなせるかどうかが問題なのです。


マーケティングが必要な技術なら努力して、社内に取り入れなければいけないのです。


たとえば、私は今、本を書き、あなたに読んでもらっている。実はこれ自体、奇跡なんですよ。


もともと私の文章は「小学生並み」と罵倒されたもの。


今よりもっとひどかった。


でも、私にとって文章は、必要不可欠なとても大切なスキルでした。そこで、決心して習得へと動きだしたのです。


一体何をどうやったのかというと、まずは必要な力を、要素に分けました。たとえば、文章力と一言でいうけれども、論理構成、言葉の選び方、リズム、トピックの選び方。いろいろな要素がありますね。これらの手に入れるため、毎朝30分トレーニングを開始しまいた。


まずやったのは、自分の好きな文章を手書きを書き写すこと。最初に選んだのは、神田昌典さんの「あなたの会社が90日で儲かる」です。コピーライティングを学ぶため、あの「人をやる気にさせる文章」にコツを、何とか自分を体に覚えさせたいと思ったのです。これを1ヶ月かかって完走。


その後も、小説家の文章から通販会社のカタログまで、手を真っ黒にして〝写経〟をしました。


なんでこんなことをしたのか?


技術を身につけるのは、コツがあります。


私が写経をはじめたきっかけは、芥川賞作家の柳美里さんが、井上ひさしさんとの対談で好きな作家の文章を何冊も書き写したと言っていたことです。


誰かと同じ技術を身につけたいとき、目標とする人のアウトプットに目を向けるのではなくて、インプット(どんな経験・訓練をしたか)に目を向けることが重要です。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪



今日のビジネスヒント


作家を目指す人も、自分が好きな作家の文章を丸写しして、文章力を磨く練習をすることがよくあるそうです。浅田次郎さんも「文章修業のため、川端康成谷崎潤一郎らの文章を書き写した」と発言しています。――池上彰


ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか? (アスカビジネス)

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