第273冊目 夢をかなえる勉強法 /伊藤真/著

夢をかなえる勉強法 (ポケットブック)

夢をかなえる勉強法 (ポケットブック)

私は住み込みの警備員をやりながら、1日20時間近く勉強する日もあった。睡眠は1日3時間半。ふとんにちゃんと寝てしまうと起きられなくなるので、電気をつけたまま、本を何冊か体にのせて、横になった。こういう生活を続けていると、さすがにからだがもたなくなる。私は3ヶ月に一度くらいバタンと倒れて3日くらい眠り続けた。


手を抜いて失敗した場合は、怠けていたから失敗したのか、勉強方自体か悪かったのか、見当がつかなくなってしまう。せっかく勉強したのに、何の結果も得られない。何の教訓も得られない。考えただけでゾッとする。

自分の最大限の力を出し尽くしてやることが、その後につながっていくのだ。

ぜったいに毛を抜いてはいけない。今やっている勉強かつらくても苦しくても、徹底してやる。それが結果的にその経験を無駄にしない一番の早道なのだ。

「限界と思ってからが挑戦である」アイルトン・セナ

コピー取り方一つでその人がどれたけ仕事ができるか、一瞬でわかるものである。

人はもっと謙虚にならなければならない。謙虚であれば必ず何かが吸収できる。とくに未熟なうちは、その謙虚さが大切なのだ。

勉強で大切なのは、繰り返し反復すること、つまり基礎練習である。

基礎を徹底して血肉化していくところからしか、次のステージに上がれない。そのことを、経験を通して知っているからに違いない。

「えっ、そうなの?」「ああ、よかった!」「すごいね!」と感動したり、驚いたりできる人は合格しやすい。

私は、問題集は過去問に始まり、過去問に終わると思っている。

過去問は可能な限りやっておいたほうがいい。

メモを取るのはドイツにいた幼少のころに学んだ。当時、私はトランペットを習っていたのだが、練習のとき、先生がこと細かに指導する。私が黙って聞いていると、「なぜメモを取らないのか」とひどく怒られた。「メモを取らなければ、せっかく教えても、すぐ忘れてしまうだろう」と。

第1章 いちばん大切なこと(「大量の問題をこなす」のは最悪の勉強法
「全体像」を把握するために、まず目次をコピーする ほか)
第2章 勉強のコツをマスターする(イチローが素振りにこだわるのはなぜか?
自分で自分に講義する「セルフレクチャー」の効用 ほか)
第3章 挫折しそうになったときの対処法(スランプになったら、おめでとう
不安要因はすべて紙に書き出してみる ほか)
第4章 勉強すればするほど人は磨かれる(「小さな成功体験」があったから今がある
中学三年の独り暮らしで見えてきたこと ほか)
第5章 夢をかなえる思考術(人生最大の悩みをどう乗り越えたか
夢をかなえるには「大きな力」の助けが必要 ほか)

夢をかなえる勉強法 (ポケットブック)

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