第84冊目 必ずYESといわせる「話し方」 福田健/著

うなずくだけでなく、声に出してあいづちを人となると、めっきり少なくなる。しかも小さい声で「はい」「そう」と言うだけでは有効なあいづちにはならない。

あいづちの役割は、話し手を元気づけ、話す意欲を高めるところにある。さらに、話か進みやすいようにうながしたり、それまでの話の整理をするのも、あいづちを打つ役目である。聞き上手にな人は適切なあいづちを打つことで話し手をリードしているのである。

あいづちは頻繁に打ちすぎない、おおげさに打たない。そのうえで、内容や話の進み具合に応じて、種類を適切に使い分けること。

■同意のあいづち 「なるほど」「そうそう」「たしかに」「そうですね「ほんとうに」

■共感のあいづち 「へえ」「ほお」「おもいろいね」「わかる気がするな」「たいへんだったね」

■考えさせるあいづち 「たとえばどういうこと」「君はどうすればいいと思う」

■促進のあいづち 「それで」「それから」「どうなりました」「他にどんなことがあるの」「その先どうなりました」

■整理するあいづち 「ということはこういうことですか」「ポイントはこうですね」「要するに」「ひと言で言うと」

好ましい聞き方 ①明るく生き生きと②身を乗り出して③目を合わせて④上体をおこす⑤聞くことに集中する⑥話し終わったところで質問する⑦聞いていることを態度で示す⑧あいづちに変化をつける⑨ゆったりとした態度⑩ポイントをメモ

目次
第1章 あいさつと、聞く技術(「おはよう」と「ありがとう」は、最強のあいさつ言葉
第一印象で高得点を得る ほか)
第2章 自発意思をうながす説得の極意(相手の心理をプラスに変える
損だと思ってもYESと言わせる ほか)
第3章 人の心を動かすコミュニケーション術(NOの強さを和らげる—逆説得の「断り方」1
YES・NOをはっきりさせる—逆説得の「断り方」2 ほか)
第4章 好感度をアップさせる謝り方(きちんと謝罪すれば信用をとりもどせる
いさぎよく謝るとき、毅然と反論すべきとき ほか)
第5章 人を育てるコミュニケーション術(水平のコミュニケーションを心がける
双方向のコミュニケーションを活かす ほか)