第17冊目 ピーター流らくらく学習術 (岩波ジュニア新書) (新書) ピーター フランクル (著), Peter Frankl (原著)
- 作者: ピーターフランクル,Peter Frankl
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/10/20
- メディア: 新書
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人の財産は頭と心だけ
人間が本当に持っているものは、この身一つであり、そのなかでも大切なものは、頭と心の中に入っているということです。
数学はマニュアル的にするものではなく、どういうふうにすれば解けるかを考えるものだからです。
物事を小さな単位で覚えるのは、なかなか難しいということです。物事を長く、大きくすればいいということです。一つのことを、いろいろなものと関連させれば覚えやすいのです。
人間の記憶を考えると、もう一つ非常にたいせつなことは、人間はだいたい嫌いなことを忘れるということです。
人間は物に興味をもって、好きにやっていればどんどん覚えるのだけども、嫌だ嫌だという気持ちでやると、なかなか脳に記憶できません。
人間は、自身も持つためには、まず何よりも一人で行動を起こさなければならないとぼくは思います。
何か一つどんな小さなことでもいいのですが、他の人よりできるようになれば、それを通して自身がつくのだと僕は信じています。
一番切実感じた問題は、女性にもてないことよりも、女性に少しもてても行動を起こせないことでした。
他のものを勉強しようとか、身につけようと思ったとき、才能がなかったジャグリングで一定のレベルを達成することができたのだから、ほかのものも同じだろうと考えることができるのです。一つのことに自身を持てたために、いろいろなことができるようになったのです。
多くの日本人が混んでいる通勤電車の中でカセットテープを聴いたりしていますね。それを音楽ではなく、外国語のテープを聞いて欲しい、ぼくはこれを強く勧めます。
もう一つ、ぼくがよく実行しているのは、道を歩いているときに、勉強している言語で独り言を言うことです。ぼくはこの方法をいつもしていますから、まだあまりレベルが高くない中国語でも、おもしろいことに、中国人はぼくのことを中国語がすごく上手だと思ってくれるのです。
人間は集中してやらないときはやらないと同じ、あるいは逆にもっとわるいかもしれません。意欲も衰え疲れがたまるだけです。
ぼくだったら、時計は正確な時間を指せば十分と考えていますから、絶対に安い物を買います。