第3778冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田 則夫 (著)

 

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

新しいことを提案したり、改善に向けた要望を示したりする場合には、「わかりきっていることだから詳しく説明するまでもない」という態度で臨まない。説明を尽くす姿勢を基本原則とする。

 

 

自分の考えを他者に示す前に、考えを整理する時間をしっかりともつ。その際には、①何を提案したいのか、伝えたいのかを整理する。②なぜ、その提案が重要なのか、提案を受ける人が納得できるような根拠を明確にする。③聞き手(部下)にとってわかりやすく、心から納得できる伝え方を工夫する。

 

 

自分の提案に対して、部下から質問が投げかけられたとき、ポジティブな姿勢で受け止める。「楯突いている」ととらえるのではなく、職場をよくしたいと思っているからこそ質問してくれるのだ、という前向きな視点で受け止めて、丁寧に説明をする。

 

 

日頃から部下とコミュニケーションを取り、今、各チーム、各部門、各部署では何が起こっているか、現状把握に努める。こうした取り組みを通して、担当チーム・部門・部署の状況を把握したうえでの発言であるということが相手にわかる存在になるよう心がける。

 

 

不機嫌な態度はともに働く仲間を不安にさせてしまう。リーダーシップを発揮する立場にある人はこの点をしっかりと刻み、常に安心感を与えるような態度や表情で働くよう心がける。

 

 

リーダーは、部下に対してはいうまでもなく、誰に対しても、笑顔であいさつを心がけなければならない。笑顔は人の心をリラックスさせる注目すべき作用がある。あいさつは、あなたのことを大切にしていますと相手に伝える最良かつ最強のコミュニケーション手段となる。

 

 

部下が不安になるような態度や姿勢は働く意欲を根こそぎ奪ってしまう。自分が無意識のうちに示す仕草、立ち居振る舞い、動作、言動に、人を不安にさせるようなものはないか、振り返り、万が一、見直すべき点が明らかになった場合は、先送りせず、必ず、修正に努める。

 

 

万が一、部下として働く職員のなかに、不機嫌オーラを示す人がいる場合は、その状態を放置してはいけない。話をするっ機械を速やかにもち、何がその職員を追い込んでいるのか、原因の把握に着手する。プライベートなことで困難を抱えている、何らかの理由で心が不安定な状態に追い込まれているなど、原因が浮かびあがってきた場合は、解決に向けたアドバイスをする。