第3695冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

 

-利用者と馴染みの関係を作る

 

 

現場に顔を際に心がけなければならないのは、利用者とのふれあいだ。また、コミュニケーションの機会を可能な限り数多くもつことである。利用者とのふれあう機会をもつと、どのような思いでサービスを利用しているか、どのようなことに満足しているか、どのようなことを不安に思っているか、一人ひとりが抱いている心情がより的確に理解できるようになる。

 

 

利用者一人ひとりの思いに根ざした組織運営を考えることにもつながるし、職員へのアドバイスにもつながる。利用者と馴染みの関係をもっている上司の声は職員の心にも届きやすくなる。利用者を大切にしている姿を目の当たりにしているので、自分たととは、異なる世界に住み、現場のことがわからずに、組織運営に当たっているという誤解を生み出す恐れがなくなる。職階や立場は異なっていたとしても、現場を共有するいい意味での「仲間意識」が醸成しやすくなる。