第3058冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 結論から話す


メディアトレーニングにおける話す方の原則は、キーメッセージをニューススタイルで話すことです。ニューススタイルとは、まず結論を先に述べる話し方です。ニュースキャスターは、「○○で○○が起こりました」と、最初にそのニュースの結論を端的に伝えて、その後詳細を述べます。この話し方をすると、相手に意図することがパッと伝わり、詳細を語る際も、全体像が先に明示されているため、トピックひとつひとつの関係性がわかりやすくなります。このときに、一番伝えたい部分を抑揚をつけてゆっくりと話すと印象に残る話し方になるのです。


例えば、


「あなたは会社でどのような仕事をされているのですか」という質問を受けた場合、


?「私は営業部に所属して、マーケティング業務に携わっていますが、今は研究室と連携をとり、新商品開発のリーダーを任されています」


?「私は新商品開発に携わっています。所属は営業部なのですが、研究室と連携をとり、マーケティングを中心に、開発リーダーを任されています」


この質問に対する正しい回答は、ここではやはり?でしょう。まず結論を述べてそれに関するトピックを解説します。相手の聞きたいことをまず端的に伝えるのです。先ほども述べましたが、どこに切り取られてもいいようにセンテンスを短く話すことは重要dせう。さらにこのような場合は、「新商品開発に携わっています」の部分をゆっくり抑揚をつけて話すと、瞬時に相手の印象として残ります。