第3040冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 最初の30秒のイメージが、その後の一生に影響する


人が視界に入るのはおよそ10メートルの距離からですが、印象としては認識しはじめるのは「社会距離」である約3メートルまで近づいた時点です。


相手は3メートル先の時点から顔や服装を見て、あなたの全体像をおぼろげに選別し、その後、挨拶や名刺交換のときの表情やしぐさ、それに伴う声のトーンや口調から、具体的なイメージを構築します。つまり、3メートルまで近づいた時点で、第一印象の形成は、始まっているのです。


言葉を交わさない時点からすでに相手の中で、あなたの第一印象の形成はスタートしているのですから、見た目をよく見せることは非常に重要です。


そして、お互いが名乗り、名刺交換が終わるまでの時間、ここまでであなたのビジュアルや声や露呈していますから、名刺交換が終わり、ひと段落するまでが第一印象の最重要部分と言えるでしょう。この、声を発してから、挨拶し終わるまでの時間がわずか30秒なのです。


もちろん、初対面の場面は、ビジネスの名刺交換の場に限りません。その他のシーンにおいても、「はじめまして」と挨拶を交わし、お互い簡単な自己紹介をするまでの時間が30秒と捉えてください。


30秒の間に、先に述べたあなたの視覚情報と聴覚情報がすでに開示されているのです。つまり、たった30秒であなたの第一印象の93パーセントが確定され、ハロー効果により、それがあなたの基本像として一生続くのですから、絶対におろそかにはできない大事な30秒間です。


ですから、この30秒間を、「自分を売り込む最大のチャンスだ」と意識してください。ビジュアルを効果的に演出しなければ第一印象にとって損なのです。